古町が巨大ビアガーデンに

furumachi2013-06-28

今日から新潟三越の屋上で、夏恒例のビアガーデンが始まったらしい。今年は古町8の大竹座ビルの屋上でもビアガーデンをやっているそうで、バドガールが時々チラシを配っている。外で飲むビールが美味い季節になってきたなぁ。

というわけでこの土日は、古町モール5・6が丸ごとクラフトビールの楽しめるビアガーデンになるというこのイベント。

・古町でビールの陣、あすから|新潟日報モア
https://www.niigata-nippo.co.jp/member/login/?mode=check

一言で言うと、酒の陣の地ビール版に近い。県内外の約20のブルワリーが参加し、いろいろな地ビールが飲み比べできる。地ビールが飲めるお店は新潟にも増えてきたけど、これだけの種類を飲み比べできる機会はなかなかない。当日券は、試飲チケットが12枚付いて3500円。参加ブルワリーはこちらのサイトに載っている。

・新潟クラフトビールの陣2013| ふるまちOfficialGuideWeb
http://www.niigata-furumachi.jp/2013/4010/

まるでライチのようにフルーティーで香りの強いものや、オレンジやショウガの風味が付いたもの、どっしり苦みの強いものなど、地ビールは実に個性が強い。様々な個性的なビールが楽しめて、ビール好きにとってラッキーな時代だなと思う。土日は古町モールにぶらっと行ってみたい。

万代はフロー、古町はストック

古町と万代の違いは、日々通っていて分かってはいるつもりだけど、同じ日の新聞紙面でこうも対照的な内容が載ると、あーあ、やっぱりなぁ、と思ってしまう。

・ラブラ2、11月上旬にオープン 5店舗が県内初出店|新潟日報モア
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/economics/20130624050676.html

まずは万代。ネーミングは「ラブラ2? ホントに?」という感じだけど、H&MZARAなど今いろんな意味で注目を集めるブランドを新潟初出店させるのは、さすが万代、さすが三井不動産といったところ。残る三十数店舗にどんなテナントが入るのか。そして万代シテイ自体にどのような影響を及ぼすのか。注目したい。

・大和閉店3年 姿見えぬ再開発構想|新潟日報モア
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20130625050767.html

一方、古町。核テナントがなかなか決まらず、再開発計画が一向に進んでいないようだ。三井と大和の差が出てしまったのか。でも大和は、金沢では旧本店を建て替えて再開発する計画が進み始めているという。新潟にはあまり力が入っていないのか、それとも古町独特のいろいろ難しい事情が出てきているのか。うーん。

でも古町でも特に夜のお店は、流行っているところは流行っている。先日もオープンして十数年経つ居酒屋さんで飲んだのだけど、7時頃から10時近くまで、カウンターもテーブル席もずっと満員。帰宅途中に古町10の喜ぐちの前を通ったのだけど、ここも「満席」の札。人通りは少ないけど、店からは結構賑やかな声が聞こえてくる。

先日まで読んでいたこの本で、経済学者の藻谷浩介さんが話していたのが印象に残っている。経済指標というのは得てしてフローの数値で見がちだけど、その土地が本当に豊かかどうかはむしろフローよりストックが重要なんじゃないかって。

・藻谷浩介さん、経済成長がなければ僕たちは幸せになれないのでしょうか?:Amazon.co.jp:本
http://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/4761513098/ref=redir_mdp_mobile

万代は目新しいお店が次々進出するフローの街。一方、古町はもともと街が持つ財力や資源などのストックで生きている街と言えないだろうか。

古町で流行っているお店は弁護士さんとお医者さんをつかんでいるところ、という話も聞いたことがある。人通りが減って寂しくなったと言われながらも何とか街として持ちこたえているのは、ヒトや文化といった数字には出にくいストックが街を支えているから、と言ってもいいのかもしれない。

というわけで、大和跡地の再開発も目新しいモノを引っ張ってくるフローより、街のストックを上積みするような、そんなカタチを意識すると意外にうまくいくのかもしれない。じゃあそれって何?と聞かれても、答えられないんだけどねー。

日本酒通りはすぐにも実現?

furumachi2013-06-23

今はデザイン的にも人出的にもちょっとさえない古町9番町だけど、もしかしたらここが「日本酒通り」の中心になるのかも…。

新潟駅から萬代橋、古町エリアを中心に、新潟市が目指す都市イメージをCGで表現した映像がYouTubeにアップされている。駅前通りにはガス灯と柳並木、萬代橋のたもとにはオープンカフェ、古町界隈は堀を復元して「日本酒通り」を整備するなど、かなり具体的な内容になっている。

・【新潟シティチャンネル】新潟市プロジェクト Chap4 「新しい新潟駅から」 - YouTube
https://t.co/9zcC4EtLku

そしてこれら中心街に点在した名所を結ぶ交通機関として登場するのは、前評判はよろしくない?連接バス。結局BRT導入の理解を求めるための映像なのかなぁとも思ってしまうけど、街としてのイメージが希薄な新潟市を中心部の整備でなんとかしたい!という思いには賛同するところではある。

まずはやっぱり萬代橋なんだと思う。姿カタチの良さや歴史的価値は新潟の人は理解するところではあるけど、今ひとつ知名度は低い。オープンカフェももちろんいいけど、萬代橋を眺める近くの場所に人が集まる名所を作ればいい。シンガポールマーライオンみたいな。がっかり名所? それさえも売りにしちゃえばOK。

そして「日本酒通り」。古町花街として注目されつつある9番町界隈が候補地になると、勝手に思っている。広小路の拡幅が完成すれば、柳都大橋から来て、むしろこちら側が古町の玄関口にもなりうる。通りから一歩入ると花街の歴史を物語る料亭や割烹が点在し、お寿司屋さんも多いこの街は、日本酒の街にぴったりでは。

それにはまずフツーの商店街風で残念なアーケードをなんとかしたいところ。割烹など木造建築が立ち並ぶ小路や新道と、どこまで雰囲気を合わせられるか。期待したい。堀の復元は次のステップかな。花街の「特別な感覚」を生かし残すには、9番町だけでも堀がほしいところだけど…。

というわけで堀を除けば、これらを整備すること自体はそう大変なことではない気がしている。一番大変なのはBRTの導入だったりして。

イタリアの背中が見えた20年

イタリアとサッカーといえば、20年ほど前、ローマの下町にある教会の前の広場で見かけた、サッカーに興じる子どもたちを今も思い出す。夕方、薄暗くなりかけた広場で、彼らはゴツゴツした石畳の上で実に器用にボールを操り、広場の真ん中にある噴水の階段を見事なパスワークで上り、噴水の縁にまで上り切ったのだ。

20年前といえば、日本でもJリーグが発足しようとしていた頃。でも子どもたちの動きを見て、日本がイタリアに追い付くなんて時は果たして来るのだろうか?と思ったものだ。改めてネットで調べてみたら、たしかにこの写真の広場だった。この7段ほどある階段と噴水をピッチに見立てて、サッカーに興じていたのである。

・Santa Maria in Trastevere fountain.jpg
http://en.wikipedia.org/wiki/File:Santa_Maria_in_Trastevere_fountain.jpg

そんなイタリアの背中をとらえ、肩にまで手がかかった?と思えた20日朝の好試合であった。コンフェデ杯日本対イタリア戦。前半が終わった時点では、日本がこのまま勝つのでは?とさえ思った。結果的には後半で逆転を許し、一瞬とらえたと思った肩はするりと抜け出て行ってしまったが、朝からいい夢を見させてもらった。

・イタリア 4-3 日本
0-1 本田圭佑(前21分)PK
0-2 香川真司(前33分)
1-2 デロッシ(前41分)
2-2 オウンゴール(内田)(後5分)
3-2 バロテッリ(後7分)PK
3-3 岡崎慎司(後24分)
4-3 ジョビンコ(後41分)

20年前のイタリア旅行では、ローマに続きナポリに向かったのだけど、ナポリもサッカーで燃えていた。いや、比喩的な表現でなく実際に駅前の街路樹が燃えていた。

ナポリへは特急列車で約2時間。車内には数人の若者グループがいて、ラジオのサッカー中継を聴きながらビールで盛り上がっていた。でもだんだん盛り上がりが不穏な空気へと変わっていく。叫び声を上げるわ、ビールの缶を車外へ投げるわ…。そして到着したナポリ中央駅の駅前はほとんど暴動と化していた。

どうやら地元ナポリのチームがひどい負け方をしたらしい。すぐ近くのホテルに逃げ込んで、そのままそこに泊まることにしたのだけど、夜遅くまで半暴動は続いていた。でも道一本隔てた夜の市場街は普通に営業していたから、この騒ぎも日常なのだろう。サッカーに熱くなる国を目の当たりにした学生時代の旅であった。

あれから20年。もしかしたらあの時トラステヴェレの広場で見た子どもの一人が、イタリア代表の選手にいたのかも…なんて。そしてナポリは今も燃えるサポーターなのだろうか。いろんなことを思い出した朝だった。

複雑化する情報社会を生きる

furumachi2013-06-18

大げさなタイトルだけど、妻のスマホの電話帳が突如消えてなくなったという話。でもこれって深刻だよー。「バックアップすればよかったのに」と言う人はいるけど、ホントにバックアップしている人ってどれだけいる? しかも僕のスマホはこの通り、「電話帳」と「連絡先」がある。どちらをバックアップすればいいの?

だいたい「電話帳」と「連絡先」って、どう違うの? 電話番号を登録する時に、そもそもどちらに登録するか聞かれるけど、どちらに登録すべき? この辺りはこのブログで詳しく解説されている…けど、なんだかよく分かんないなぁ。

・備忘録: docomo Xperia SX SO-05D 悪名高い電話帳サービスを止めていいのか?いやそもそも電話帳はどこに保存(バックアップ)すべきか。
http://blog.seitaro.net/2013/02/docomo-xperia-sx-so-05d.html?m=1

どうやら「電話帳」=docomo、「連絡先」=Androidらしい。そしてそれぞれがdocomoアカウント、Googleアカウントに紐付けされているんだって。この時点でどう違うのかよく分からないんだけど、さらにこれらをバックアップするとなると、お預かりセンターへ保存する方法と、SDカードへ保存する方法とがあって…。

どーしてここまで複雑怪奇なの? ちゃんと理解する人はどこまでいると思う? ブログ主さんも『docomoも端末に色々割り込むなら、最後までちゃっとやってほしい』と書いている。その通りだと思う(個人の感想です)。ここまで複雑にして、いざ突如消えてしまったら復旧のしようもないという説明は納得いかない。

まあ結局のところ、スマホの電話帳だけに頼らないで、FACEBOOKTwitterのメッセージ、LINE、Googleハングアップなど、あらゆる通信手段をバックアップ的に使う方がいいのかもしれない。いや、いっそ紙でもちゃんとメモっておくのが確実か。…なんだか、便利なのか不便なのか分からなくなってきたぞ。

街をアッと驚かせる仕掛人

furumachi2013-06-17

アーケードの天井に映像を映し出すのは、ラスベガスや北京にある。古町モールでやるなら、足元の路面に驚きの映像が映し出されるのがいいなぁ。突然、上空数千mの雲の上になるとか、ぐつぐつ煮立った地獄絵になるとか…。でも自転車の人はびっくりして転んでしまうかな。

先日、メディアシップ20Fで行われた「新潟ソーシャルメディアクラブ #NSMC」。エチゴビールと今代司酒造の新製品、DAIDOCOさんのフードメニューを楽しみながら、新潟市内各所でプロジェクションマッピングを手がけるソルメディエージの丸山健太さんのお話を聞くという、なんとも刺激的な夜だった。

プロジェクションマッピングの解説や、丸山さんの講演内容については、新潟日報の会員サイトに詳しく載っている。#NSMCの内容がUSTREAMのみでなく、新聞社サイトに載るというのも、実はひそかに驚きだったりする。会員サイトといっても、新潟日報の講読者なら誰でも無料で登録して読むことができる。

プロジェクションマッピングで講演 「モア」創刊記念 新潟ソーシャルメディアクラブ|新潟日報モア【会員登録が必要】
https://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20130615049010.html
・見ている人を感動に巻き込む仕掛け 新潟ソーシャルメディアクラブ 丸山氏講演要旨|新潟日報モア【会員登録が必要】
https://auth.niigata-nippo.co.jp/news/national/20130615049009.html

プロジェクションマッピングといえば、最近はハウステンボスや東京駅で行われたのが話題になっているけど、僕が最初に映像で観たのは、成蹊大学の校舎を使ったものだった。なんてことない(と思われる)建物をスクリーンに見立てて映し出される、光と色と音楽の競演。日常を驚きに変える映像美に圧倒された。

成蹊大学プロジェクションマッピング - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=li2EMhs8_HY&feature=youtube_gdata_player

あと思い出したのは、ラスベガスのアーケードショー。これはかなり昔からあるようだから、プロジェクターを使った今のプロジェクションマッピングとは少し違うのかな。でも街に驚きと感動をもたらすという意味では一緒だと思う。一度見てみたいんだよねー。

・Las Vegas ラスベガス アーケードの天井ショー - YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=EmB0jmlGtTU&sns=tw

というわけで、丸山さん、萬代橋もいいけど、古町モールでプロジェクションマッピング、どうですか?

前向きに働く月曜日の秘訣

「だけど自分も笑顔で働いた方が気持ちがいいよね」。そう、そうなんだ。すり減らすだけじゃない。そういう気持ちはお客さんにもきっと伝わる。Facebookでもらったコメントに、なんだか目が覚めた思いがした。

前回書いたブログ。日本の行き過ぎたホスピタリティが働く人をすり減らしているのでは?という内容だったんだけど、笑顔で前向きな言葉を口に出すことで、働く側も前向きに元気になれるという面はたしかにあると思う。
・当たり前と思ってはいけない - 新潟シモフルのおんぼろビルに暮らす
http://yaplog.jp/furumachi/archive/1622

おカネになるとかいうのはまずは置いておいて、相手に喜んでもらえることが単純にうれしいという思い。ここ日本では仕事をする上で、この思いが無意識のうちに優先順位が高くなっている気がする。これをホスピタリティというのだろう。お隣の国は、何か別の優先順位の高いことがあるのかな? よく分からないけど。

ホスピタリティの国、日本。だとしたら、お客の側もそのホスピタリティには応えていける方がいい。店員さんが元気に言葉をかけているのに、お客は無愛想というのでは、ビジネスクラスの無愛想なビジネスマンと変わらない。それこそ一方通行では働く人もお店もすり減ってしまう。もしかしたらこの国自体も…。

新しい一週間の始まりの月曜日。店員さんの「おはようございます、いらっしゃいませ!」に、お客の僕らも「おはようございます、元気ですね!」と応えてみようか。店員さんもお客さんも自然と挨拶を交わすコンビニ。新潟市のど真ん中、萬代橋の近くでなかなかいい空間になりそうじゃない?