旅する本屋さんに会ってきた

furumachi2013-07-01

そう!このワゴンだ、金曜日に萬代橋のたもとで見かけたのは。その時は仕事先に向かってて時間がなくて帰り道に寄ってみようと思ったんだけど、帰る時にはすでにいなくて、本当に「旅する本屋さん」なんだなぁと思ったんだった。

そんな「放浪書房」さんと再び出会う機会を作ってくれたのは、新発田の古本屋さん、いと本さん。放浪書房さんが新潟に来ていると聞くとすぐ会いに行って、トークイベントをやることにしてしまうのだから、彼女の行動力は本当にすごい。というわけで、内野のツルハシブックスで行われたトークイベントに行ってきた。

7年前から全国で本を売りながら旅をしている放浪さんことトミーこと…本名はいいかな(FACEBOOKに載ってるけど)。旅する本屋を始めたきっかけや、こういう生活を7年も続ける(金銭的な)コツ、野宿での甘い?思い出などなど興味深い話と、トミーのノリのいいしゃべりに、会場は爆笑に次ぐ爆笑。面白かったー。

全国を旅してきた放浪さんだけど、新潟の印象は非常によかったみたい。金曜日は万代シテイで開始1時間あたりの歴代瞬間最高売上を記録し、さらに日曜日に出店した秣川岸通りのBlueCafe前ではその記録を塗り替え、『なんなんだ新潟!? 皆、変なものが大好きなんですか? 旅や本が好きなんですか? 』って。

放浪書房http://horoshobo.com/?page_id=98

「新潟でこんないい思いをしてしまうと、後がつらくなるかも」とさえ言う放浪さん。売上だけでなく、いろんな出会いが楽しく、びっくりする偶然の連続だったそうで、このトークイベントもそんな偶然の生んだ奇跡だと思う。よく分からないけど、旅人を温かく迎える港町の気質がこんなところにもあるのかもしれない。

いっそ萬代橋たもとの広場は、旅人が屋台なり路上ライブなり大道芸なり、自由にパフォーマンスのできる特区にすればいいのに。でも現実は放浪書房さんも、出店して1時間ほどで公的権力に撤去を命じられたらしい。旅する本屋さんだからいなくなったんじゃなかったんだ…。全然温かく迎えてないじゃない。残念だなぁ。