無限カレーが家族を変えた

furumachi2013-05-01

1年前に家族でなんとなく行った「無限カレー」が、これほどまで我が家の生活の有り様や考え方を変えることになるとは。それまではどんな国かすらピンと来ていなかったマレーシアに1年で2度も行き、さらには自宅の一部でシェアハウスもどきを始めようとさえしている。

先日、約1年ぶりにギークハウス新潟で開かれた「無限カレー」に、またまた家族でお邪魔してきた。昨年の様子はブログに書いたが、今思えばこの時に見たこと聞いたことが我が家の暮らし方の幅を大きく広げてくれた。こんな暮らし方があるんだ!って脳内血管が広がった感覚。

・シェアハウスという生き方 - 新潟シモフルのおんぼろビルに暮らす
http://yaplog.jp/furumachi/archive/1470

暮らす場所として、東南アジアという選択肢が広がったのがまずひとつ。ギークハウス新潟のオーナーさんは日本と東南アジアの二重生活をしており、この冬も数ヵ月間タイのプーケットに暮らしていた。マレーシアなら、食費などの生活費は日本の半分以下、それでいて生活インフラは東南アジアの中でもかなり進んでいる。

日本の暮らしに不満はないけど、震災や電力不足、迫る高齢化と人口減など、将来を考えると不安はある。特に子どもが育っていくのにこの国でいいのだろうか、という思いはもともとあった。もっといろんな場所を見せてあげたい。できることなら伸びゆく国、英語や中国語など様々な言葉と人種が入り交じる場所がいい。

昨年の無限カレーでオーナーさんの話を聞いてそんな思いがふつふつと沸き上がってきた。その後、マレーシアなどの東南アジアへ家族で行ったのが2回。実際行くと、発展しているところと新興国独特のゆるさが入り交じっている。日本のようにはいかないことも多いが、これでいいんだ、とも思う。いろいろ刺激になる。

この1年で変わってしまったことも多い。昨年末の安倍首相就任以来、わずか2ヵ月ほどで円安が2-3割も進んでしまった。また羽田からKLへ1万円ほどで行けると聞いたエアアジアも最近では人気が定着し、2万円前後が相場になりつつある。こうなると新潟から上海乗り換えの中国東方航空で行く方がずっと安い。

今回もいろんな話を聞いた。シンガポールで口座を開くなら地元のDBSという銀行がいい。10万円ほど預けていれば口座管理費はかからない…などなど。いつか(近々?)参考になるかな。さすがにサラリーマンなので二重生活は現実的ではないけど、現地に口座くらい確保して、少しでもつながりを持ち続けるのも悪くない。

自宅を何人かでシェアして貸すという暮らし方があるということ自体、大きな発見だった。約1年が過ぎたギークハウス新潟では、この春2人が「卒業」し、その後3人が新たに入居してきて、現在6人が共同生活をしているという。それなりの規模で継続できているのは、独特のゆるさがいいのかもしれない。

我が家も余った2階フロアをどうしようかとずっと考えていたが、この春からひとりの方がこのフロアの一室で暮らし始めることになった。まだシャワーもなく銭湯通いという不便な状態で、シェアハウスというにはほど遠いけど、共同のシャワーさえ付けば空いているもう一室も誰か暮らせるかな、なんて思ったり。

東南アジアもシェアハウスも、暮らし方の実験と考えている。また1年後、この実験がどうなっているか分からないけど、先駆者のギークハウスに学べる機会がまたありそうな予感がしている。