もっとオープンな商店街へ

furumachi2013-03-31

今朝書いた北光社跡にできる新店の記事が、書いて半日ほどで「99いいね!」となった。古町のファン、というか気になっている人がこれだけいるということだろう。

今日は『ひらけ!商店街』をテーマに行われた「新潟県コミュニティ・フォーラム」に参加してきた。NPO法人や任意のコミュニティといったヨソ者に参加してもらうことで、苦境に立たされる各地の商店街に元気を取り戻してもらおう!という趣旨で、様々な事例が紹介された。

なかでも前橋市の中心商店街で行われている「前橋○○部」が面白かった。前橋市は県庁所在地にも関わらず「日本一のシャッター通り」と言われるほど、中心商店街が惨憺たる状況に陥っているという。この「ショッピングも観光地もない」前橋で、自分の好きな活動を「部」として立ち上げようというのが前橋○○部である。

仕掛けは簡単。自分で部を立ち上げたい人はまずFacebookの「前橋○○部」のページに「いいね!」を押して参加し、「自分は前橋○○部を立ち上げます!」と宣言する。ただこれだけ。あとはイベントをやるもよし、活動報告を書き込むもよし。部員の登録などもないし、一人だけしかいなくてもいい、ごくゆるーい部なのだ。

商店街の盛り上げにヨソ者の参加が大切というのはよく言われる。でも、ただ後をくっついて行くだけでは…と思うこともある。その点、前橋○○部は、誰もが簡単に部長になれる。ラーメン部や肉食部、自転車通勤部など、多くの部が立ち上がり、それぞれ主体的に商店街で活動しているという。

これなら古町でもすぐできそうだ。僕らは毎月7のつく日に有志で古町10の喜ぐちに集まるというゆるい会を、もう3年近く続けている。これはもう「古町喜ぐち部」と言ってもいいくらいだと思う。古町ならお店の数だけ部ができるかも。前橋○○部主宰の藤澤陽さんは真似してもいいよ、と言ってくれた。やっちゃいますか?

ほかにも、学生が商店街の賑わい作りに参加する内野と柏崎の事例や、新発田の駅前で一念発起して古本屋を開業した女性の話などが紹介された。共通するのは、商店街がコミュニケーションの場として見直されつつあるということ。買い物だけではない何かを模索している。その何かとは何か、少しヒントになった気がした。