来るか「終わりの始まり」

元日付け新聞の「今年の日本経済を予測する!」的な特集で、『(自分の)予測が外れることを祈ります』としながら相当厳しい予測を毎年出しているフジマキジャパン社長の藤巻健史氏。でもこの予測がいよいよ当たってしまう時が近づいているような気がしてならない。

あまり悲観的なことは書きたくないし、諸説あるのも分かるけど、僕は「日本の借金総額>国民の金融資産総額」となった時が、「終わりの始まり」と思っている。経済ジャーナリスト財部誠一氏の「日本の借金時計」によると、現在の借金額は931兆円。額もすごいが、この数字が増える勢いがまた恐ろしい。
http://www.takarabe-hrj.co.jp/clockabout.html

2013年度の国家予算だって、40兆そこそこの税収予測に対して支出合計が92兆円。残りの多くは借金だ。はっきり言って慣れっこになっているけど、もはや普通の状態ではない。じゃあどうすればいい? 破綻を防ぐには? もしその時が来たら? 頭の中がぐるぐるまわるばかりで、何も分からない…。

そもそも破綻ということになったら、日本はどうなるんだろう? それが分からないから、どうしていいかも分からなかった。でもこのコラムを読んで、こういうことなのか!と思った。

・「日本は年内破綻も」という藤巻健史氏、「破綻は早いほうがまし」というのは本当か? | 冷泉彰彦 | ニューズウィーク日本版
http://m.newsweekjapan.jp/reizei/2013/01/post-518.php?fb_action_ids=158437827639736&fb_action_types=og.likes&fb_source=aggregation&fb_aggregation_id=246965925417366

『仮に日本国債のデフォルトが可能性として取り沙汰されれば、恐らくその時点から世界の主要国は「日本を破綻させない」 ための対策を突きつけ、圧力をかけてくる』。「Too big to fail」な日本。でもこれは破綻しなくてラッキー♪ということではなく、そうならないようにハードな建て直しが迫られる、ということらしい。

『激しいスタグフレーション(インフレ下の不況)が進行する、外貨不足のためにエネルギーや鉱業資源が買えないという激しい痛みに耐えなくてはなりません。食糧危機も起こり得ます』…うーん、これは相当怖い未来予測。そうならないために、今でもできることはあるんじゃないかな、と思わずにいられない。

例えば93兆円の国家予算のうち、30兆が社会保障費で、ざっくり言うとその3分の2が年金の不足分穴埋めで、残りの多くが医療費の不足分穴埋めのはず(ざっくりしすぎだけど)。もう穴埋めはなし、年金は積み立てた額だけ。医療費だって不足分は自己負担でいい。いや、よくない? でも食糧危機よりはマシだ。

これで社会保障費30兆の多くが削れたとしても、まだ63兆か…。ほかにもいろんなところを削らないといけない。新しい高速道路の建設なんてとんでもない。街灯はもっと暗くていいし、陸橋などのエレベーターも止めなくては。これら社会インフラはマレーシアくらいのレベルでいい。エネルギーが買えなくなるよりはいい。

…そんないろんな悲観的な思いがぐるぐるまわっていた数日間のインフルエンザ休みだったけど、いよいよ今日からは仕事復帰。まずは仕事をしっかり頑張ろう。でもこういう事態に近づきつつあることだけは忘れないでおきたい。ハイパーインフレに備えて、住宅ローンを少しでも減らしておくとか、できることはあるはず。

こんなことを思っていたタイミングで「不動産投資として都内のワンルームマンションを買いませんか?」と電話してきたセールスマン。タイミング悪すぎだってーの。