見どころが多い街の着眼点

前回、長野の善光寺のことを書いたけど、他の街に行くと、新潟市は見どころがない街などとつい思ってしまうのは僕の悪いクセ。そんなことはない、北前船から開港五港の歴史を重ねた港町の遺産があるじゃない?って。

新潟市 異国情緒に歴史が融合 明治の開港 遺産訪ねて :日本経済新聞
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO50867920S3A120C1EL1P01/

開港五港の歴史を今に残すみなとぴあの旧税関跡から、北前船の時代の歴史を重ねた湊稲荷神社、日和山、旧小沢家住宅などを訪ね歩けば『見どころは多い』と、ずばり。もう、地元民なのに見どころがないなんて言ってすみません!と言いたくなる。

城下町や門前町と違って、これといった街の中心的存在がないというのは事実だと思う。でもたしかに港町の中心的シンボルとしては、みなとぴあは分かりやすいし眺めもいい。あとはここを中心にぶらり歩きが楽しめる、善光寺でいう参道のような散策ルートがあれば。

みなとぴあと下本町市場を結ぶ早川堀通りに、かつてあった堀をイメージした緑地帯を整備する計画がある。個人的にはこのルートが、長野でいう善光寺門前通りになれるんじゃないかとひそかに期待している。なかなか計画が進みそうで進まなくて、気にはなっているんだけど。

この記事にも登場する「街の仕掛人」野内隆裕さんをはじめとした方々が「まちづくりの着眼点」をテーマに語り合う「まちづくり講座」が、9日(土)に行われる。
平成24年度第1回「まちづくり講座」 新潟市
http://www.city.niigata.lg.jp/event/shi/kozakoen/20130209_kouza1.html

街の地形についてフィールドワークと細かな考察を重ねる「東京スリバチ学会」会長の皆川典久さん、地形散策といえばこの番組!NHKブラタモリ」チーフ・プロデューサーの尾関憲一さんなどの豪華講師陣の講座に加えて、「ブームの仕掛け人が語るまちづくりの着眼点」と題した座談会が行われる。

この場で「新潟市はこれといった見どころがない」などと言っていたことがばれたら即死刑になりそうで怖いのだが、着眼点を変えれば街はこんなに楽しいというのを改めて勉強したい。もう二度と、僕にもタクシーの運転手さんにも見どころがないなんて言わせないぞ!というくらいの勢いで。

まずはしっかりインフルエンザを治してから。もぉー、今年もかかってしまったんだよー。どーなってんの?