自転車9912kmの旅に学ぶ世界

ネパールのカトマンズから出発し、インド、そしてイランからトルコ、東欧諸国を経て、ついにオーストリアのウィーンへ。9912kmという距離を、なんと自転車で走り抜いたというのだから驚くばかりである。

・「やり遂げた!ついにウィーンに到着!」|ぼくの「地球」を走る旅
http://s.ameblo.jp/masanori0615/entry-11453157308.html

震災後に福島県新地町の仮設住宅で行われた交流イベントで、コーディネーターをしていた西川昌徳 @charimasa さん。その時彼は自転車で東京から新地町にやって来て寝袋で寝泊まりしながら、被災地に元気を取り戻そうと活動していた。すごい人がいるもんだと思ったけど、活動の舞台は日本だけではなかった。
・夢のようなマーケット - 新潟シモフルのおんぼろビルに暮らす
http://yaplog.jp/furumachi/archive/1339

8月にカトマンズを出発して、約4ヵ月半。旅を続ける様子がブログにアップされ、見ているこちらも疑似体験させてもらえている。ネパールからインドの高山地帯やイランの砂漠地帯など過酷な状況下の旅が続くが、全体を通して感じるのは、世界各国の人々の優しさ、温かさだ。

イランの空港では雑用係のおっちゃんが自転車の組み立てを手伝ってくれたり、トルコではスーパーで地元のおじさんに「どこから来たの?うちでチャイを飲んで行かない? 」と声をかけられて、そのままおじさんの家に泊まらせてもらえたり…。ブログを見ているこちらまで、ほっこり安心してしまう。

最近起こったアルジェリアの事件などでも、ニュースを見て恐怖心の先入観を抱いてしまう人は少なくない。イスラム過激勢力の犯行と聞いて、イスラム教は怖いなどという偏見だって起こりかねない。そんな偏見なしに、ありのままに世界を見つめ、いろんな世界で生きる人に考えを巡らせることがどんなに大切なことか。

西川さんは自転車の旅をしながら、世界各国と日本の被災地の子どもたちをSkypeで結んで、世界のナマの姿を見せて感じて伝える活動も行っている。世界は広い。でもつながっている。このことを自分の足で自転車をこいで、伝えようとしている。旅はさらに続き、先日ドイツのミュンヘンに着いたという。応援したい。