今年の古町にほしい「活」

furumachi2013-01-13

古町モール7に「今年の一文字」が掲げられている。「活」。活力の活、活気の活。いい字だと思う。今年こそは古町に活気、活力を取り戻すぞ!ということなんだろうけど、この人通りの少なさは…。人気(ひとけ)の少ないだだっ広い通りに北風が吹き抜けると、気温以上に寒々しい。

昨年秋の歩行者通行量調査で、古町の通行量が久しぶりに増えたというニュースがあったけど、その理由が「天候に恵まれたから」。その日一日だけよくてもダメなんだよなぁ。近くに暮らしていると、通行量が減り続けているのは明らか。この状況で"活"路を見出だすのは、なかなか大変そうではある。

今年は古町5に山下家具店の本店が完成しそうだ。そうなると、大和デパート跡の現在の山下家具店はどうなるのか。大和の閉店以降、明らかに人通りが減ったと感じているので、今後が気になるところだ。

一方、お隣山形県酒田市で、一度は閉店の決まった百貨店が奇跡の復"活"を遂げていると話題になっている。

中心市街地に再びにぎわいを!一度は閉店した百貨店がまさかの復活
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/36883

中合清水屋の営業を引き継いだ「マリーン5清水屋」社長、成澤五一氏は言う。
『百貨店は衣料品をどんどん増やしていく一方で、必要なものがどんどん消えちゃった。おかげで客がどんどん減っていく。
中合清水屋は、店舗の戦略が、特に地方の百貨店として間違った方向に行ってしまっていたんです』

この街に暮らす身としては、衣料品ばかりでなく生活必需品がちゃんと揃うお店がほしいと思う。シンガポールのリトルインディアには「ムスタファセンター」という大きなショッピングモールがあって、食料品やトイレタリー、化粧品から家電、ブランド品まで何でも揃う。古町にもこんなお店があれば…と思ってしまう。

このムスタファセンターは、なんと24時間営業。深夜でも子連れのお客さんなどで賑わっている。とにかく品揃えが豊富で、カオスとも言っていい何でもありな店内を眺めると、東南アジアの中心地であるこの都市国家の"活"力を感じずにはいられない。旅行代理店や外貨両替所まで揃って、24時間営業しているんだから。

古町にムスタファセンターを作るのは無理でも、街が生"活"に密着した方向へシフトすることで「活」を取り戻してほしい。できれば何でもありなカオスな感じで。画一的なチェーン店が並ぶ郊外と差別化できれば、街に"活"気を取り戻すことができるはず。もっと街全体がわちゃわちゃしてていいんじゃない?と思っている。