国民生活党から経済発展党へ

国民の生活が第一」を公約にしてきた党から、経済発展を優先させようとしている党への大転換。こうなったからには新しい政権政党には「景気回復」一点集中で、有効な政策を次々繰り出して、遅くとも再来年の消費税増税までに何とかいい結果を出してほしい。しかも国の借金は増やさずに。大変だとは思うけど。

16日に行われた衆議院選挙。新潟県は6つある選挙区すべての当選者が民主党から自民党に変わるという、これぞ手のひら返し的な結果となった。選挙区から一人しか選ばれない小選挙区制らしい極端な結果だけど、まあそういう制度なのだから仕方ない。

この2度の政権交代で、国民生活を優先する党と経済発展を優先する党を選択し、時と場合によっては主役を交代させるこの制度自体は悪くないと感じている。党名も「国民生活党」と「経済発展党」に変えてほしいくらい。その方が分かりやすいし、さすがに党名に反することはやりにくいでしょ?

さて、新しく選ばれた「経済発展党」が何をやってくれるか。原発再稼働やTPP、外交など様々な問題が山積しているけど、経済発展のコンセプトに矛盾しない路線でやっていくのがいいんじゃないかと思う。「国民の生活が第一」などと言いながら消費税を上げる、みたいなことをやるのが一番よくない。

「経済発展」路線でやっていくのは相当大変だと思う。人口は減り続ける。国の借金は増え続けている。何とかしてほしいと、本気で期待しているんだけど。そういう意味でも今回、県内の選挙区からも20-30代の代議士が誕生したのはよかった。年寄り優先の政策に引っ張られずに、存在感を出してほしいと願っている。

それでも「経済発展」路線で何年かやってみて、結局ダメだったら、また次の機会には「国民生活党」に戻せばいい。こうして時間軸の中でバランスを取っていくのも、やり方のひとつかなと思っている。問題はその時まで「国民生活党」が存続しているか、だけど。