もっと!シビックプライド

新潟市民は地元で何を「誇り」に感じているか。「有名なプロスポーツチームがある」が3都市中トップになっているほかは、どれも3都市中2番目か3番目…。弱いなぁ。

前回書いた「シビックプライド・プレリサーチ」の続き。新潟市函館市高松市で行った調査結果を比較してみる(他にもう1エリア、幕張ベイタウンも調査しているんだけど、あまり比較にならないので省略)。

函館市 誇り1.4 愛着2.4 共感-0.1
新潟市 誇り1.0 愛着2.4 共感0.2
高松市 誇り0.7 愛着2.3 共感0
これらが、各都市の誇り・愛着・共感がどのような意識で構成されているかを調査し、それぞれを足したスコア。新潟市は、まあ平均点といったところだろうか。

この中で「誇り」の意識構成を比較すると、新潟市は前回書いた「有名なプロスポーツチームがある」が3都市中トップ。でもその他はどれも2番目か3番目である。特に弱いのが、観光客の多さ、歴史的建造物や街並み、テレビ・映画への登場など。「地元には見るところがないから…」の新潟市らしい結果ともいえる。

観光客の多さ、歴史的建造物や街並み、テレビ・映画への登場で、圧倒的に強いのが函館市。都市ブランドがきちんと打ち出せていることが分かる。高松市は「特産品」の項目が高い。これは讃岐うどん。なんたって「うどん県」だから。日常的にあったものをうまくブランドとして定着させた、いい例となっている。

結局、その地域らしさをいかに出すか、なのだと思う。先ほどたまたま地元商店街の方と少し立ち話していたんだけど、全国的に地方都市がターミナル駅中心のリトル東京と化していくなかで、古町が生き延びていくには新潟らしさをいかに打ち出していけるかが重要になると話していた。その通りだと思う。

新潟市函館市と同じ開港五港だけど、「開港」の前から北前船の寄港地として開港し、その中心に古町があった。約350年の歴史ある街を今後アピールしていきたい考えがあるという。花街の歴史文化に、小路のある街並み…。新潟ならでは、古町ならではのモノを、イメージとしてもっと強く打ち出していけたら。

そんな今後の方向性を共有しあうシンポジウムが、明日開かれる。

・新潟古町活性化シンポジウム 参加者募集(2012.11.28) | お知らせ一覧 | 新潟中心商店街協同組合
http://niigata-furumachi.jp/?p=1343

残念ながら僕は参加できないんだけど、古町商店街の枠組みを超えて、新潟市全体の誇りや愛着につながるような、シビックプライドを育んでいく方向に進んでいくことをホンキで期待している。「地元には見るところがない」なんて、何年か後にはもう言わせない!というくらいの勢いで。