「新しい古町像」を擬人化?

furumachi2012-11-04

5番町は「オシャレオタク」、6番町はJAZZかバンドマン、8番町が「ageha嬢」で、9番町が和服の女将。肝心の真ん中7番町のイメージは…うーん、「ワンカップの中で踊るローカルアイドル」???

先日、古町6のコミュニティースペース「meme(ミーム)」で、五感とイメージから新しい古町像を考えるワークショップが行われた。これは「meme」の企画運営を行う新潟県立大学の関谷浩史准教授と、ソーシャルメディアユーザーの「新潟ソーシャルメディアクラブ(NSMC)」がコラボして行われたもの。

・NSMC×memeで考える「新しい古町像」ワークショップまとめ - Togetter
http://togetter.com/li/401395

関谷先生は人口減と郊外化で苦境に立つ中心商店街について、街の持つコンテンツと消費者の持つイメージを近づけることで、十分「治療」が可能であると言う。ふむふむ。続いて敬和学園大学の一戸伸哉准教授と学生さんが、古町5〜9番町を見て歩いて調査した結果を発表。全体に静かで寂しいという印象だったみたい。

でも寂しいなりにも街区ごとにそれぞれ違う雰囲気を感じ取ってて、これらが街の持つコンテンツになりそうだ。ここまで街区ごとに雰囲気が違うなら、擬人化すればいいんじゃない?と盛り上がったのが、冒頭のオシャレオタクなどの話。大和なき後の7番町がイメージ的に空白になっているという問題も明らかになったり。

人通りやお店が減って寂しくなったと言われる一方で、古町はもはや消費の街ではなく(広い意味での)生産の街になりつつあるのではないかと感じている。消費だけなら郊外のチェーン店におまかせして、古町は街全体で生産の余地(突っ込みどころ、とも言う)をうまく出していけばいいのかなぁ…と。

・“消費の時代”から“生産の時代”へ - デマこいてん じゃねえ! http://d.hatena.ne.jp/Rootport/touch/20121031/1351686158

オシャレオタク、バンドマン、ローカルアイドルは生産的な要素を多く含んでいる。また8・9番町の飲み屋街だって、全国チェーンのお店がほとんどないのに飲食店があんなにある。自分なりのオススメのお店を発掘して情報発信するというのも、生産的な要素があると思う。ソーシャルメディアとも相性がいいはずだ。

擬人化がそんな古町の生産的な部分を広め、盛り上げることにつながればいいなぁ。今後に何かつながる予感がしたワークショップだった。「meme」も、手作り感とデジタルが適度に融合してて、心地のいい空間だったし。またきっとおじゃまします!