コワーキングが地方をつなぐ

furumachi2012-08-28

東京経由ではなく地方と地方が、直接情報交流してつながれる時代。前回のブログに書いた「全国地撮り」もそう。そして地方都市にも増えつつある「コワーキングスペース」にも、そんな新しいムーブメントを起こす可能性がありそう。

全国のコワーキングスペースやシェアハウスを2ヵ月近くかけて訪ねて歩いたという西村治久さんの旅の報告会が、新潟市コワーキングスペース「JELLY JELLY CAFE NIIGATA」で先日行われた。

コワーキングスペースとは「日常的に行われる異業種交流スペース」と西村さん。オープンな空間で思い思いに仕事をするんだけど、ただ黙々と仕事するだけではなく、そこにいる人と自然と交流ができ、ひとりではできないようなコラボレーションが生まれる可能性があるのがコワーキングなのだとか。なるほど。

だから、仕事のできる空間と「あちらにいるのはこんな方なんですよ」などと人と人をつなぐ役割を果たす人さえいれば、どんなスペースでもコワーキングになりうる。JELLY JELLY CAFE NIIGATAはホテルの朝食スペースを有効活用しているし、神戸には銭湯の休憩スペースを活用したコワーキングスペースまであるという。

コワーキングスペースは今はまだ東京に多いけど、実は地方でこそその役割が重要になるような気がしている。地方に住んでいても、アパートに住んでクルマで移動し郊外のチェーン店で買い物して…とタコツボ的な生活になる人は少なくない。そもそも同年代の人と出会う機会が少ないという人だってきっといるはず。

「同じ地方の事例を知りたいから、地方都市を旅してきた」と語る西村さん。知りたいというだけでなく、いろんな面白アイデアを全国の地方都市とコラボしながら実際に実現してくれそうな、前向きなマインドを感じた。これからも地方都市をめぐりながら、人とモノと面白いアイデアを全国規模で循環させてくれそうだ。

まずは「酒蔵」ですかねー、西村さん。