変わる小路の風景をラリー

furumachi2012-07-28

新潟古町界隈の小路ごとにイラスト看板ができて数年。こうして改めて見ると、わずか数年で景色が変わってしまったところもあるんだなぁ。通りと小路の角に建つ長屋が取り壊されて駐車場などになると、とたんに小路の雰囲気が失われてしまう。仕方のないことなのだろうけど。

今年も本町5・6と上古町の「千灯まつり」で小路めぐりのスタンプラリーが行われていたので、子どもたちと参加してきた。暑くて最初はぶーぶー言っていた娘も、スタンプを見つけたら急に張り切って駆け出して行った。スタンプラリーには子どもたちを動かす絶大な力がある。ホント、毎度のことながら不思議なほど。

人情横丁の白龍大権現前からスタートして、まずはカミの方へ。古いアーケードがなくなってすっきりした本町通5番町はまだいいけど、その先4番町よりカミの方は駐車場などが増えて、なんだかガランとした感じ。長屋や古い商店が並ぶ下町の雰囲気が失われつつあるみたい。

小路のイラスト看板に描かれた長屋や物干し台も、もしかしたら近いうちに見られなくなってしまうのかもしれない。事実、吹屋小路のイラストに描かれた新和証券の石造りの本社ビルは、間もなく取り壊されてしまった。この小路案内板は、失われつつある街の遺産を描き留めたということになるんだなぁ。ちょっと切ない。

そんな切ない気持ちをよそに子どもたちはスタンプへ向かって走る。本町通り一番カミの銅屋小路まで行ったら、今度は古町通りへ。上古町では千灯まつりに合わせて「青空市場」というイベントも行われてて、ここでも小路とは別のスタンプラリーが。2種類のスタンプ用紙を持って、カミからシモへ。暑い…。

こうして、上古町のスタンプラリーでは新潟の夏はこれがないと越せない?という地元の氷菓「もも太郎」、小路めぐりでは小路のイラスト入りうちわをゲット。よかった、よかった。千灯まつりのぼんぼりの灯りもきれいだったし、夏の暑い一日を楽しんだということで。