古町はもっと汚してもいい

古町モールは何だかおすまししているみたい。歩道もアーケードもキレイだけど、何だかガランとしてて。もっとごちゃごちゃしててもいいんだよね、きっと。

先日「スモールビジネスサタデー」のことを書いたら、だんとつ!さんからコメントでTBSラジオポッドキャストをご紹介いただき、興味深く聞かせてもらった。だんとつ!さん、ありがとうございます。

・TBSラジオ 荒川強啓デイキャッチ! ポッドキャスト
木曜デイキャッチャー 山田五郎「街の雑多なエネルギー、『商店街』に期待!」
http://podcast.tbsradio.jp/dc/files/yamada20120419.mp3

商店街に欠かせないのは個性と雑多性。統一感があってオシャレな大規模商業施設とは対極にある。商店街はそこにしかない空気感が大事で、それにはお店の個性はそのままに、変に統一せずごちゃごちゃしておくのがいいと山田五郎さんは言う。そうだよね。那覇の市場なんてごちゃごちゃしてて、最高に楽しかったもんなぁ。

山田五郎さんが雑誌を作る時に心がけていたのは、誌面をもっと汚した方がいいということ。POPEYEやJJ、CanCanみたいに、写真を切り抜きで斜めにレイアウトしたり、小さな文字で書き込んだり、わざとごちゃごちゃにすることで誌面に活気が生まれる。商店街も同じではないかと。

そして、繁華街には不良のたまり場のようないかがわしさが必要ともいう。見えない場所にとじ込もってエスカレートするよりは、街の見えるところにいる方が防犯にもつながるし、それだけの懐の深さも活気ある街には必要なこと。商店街はモノを売るだけでなくて、コミュニティーの場なのだから。

そう、だからきっと古町モールももっと「汚して」しまっていいんだと思う。お店は店先でワゴンセールなどをもっと大々的にしていいし、それでも道幅が広すぎて密度感が足りないなら、路面で屋台くらい呼んでもいいと思う。どうせ放っておいたら自転車が置かれちゃうんだから。

上古町を歩くと、店先で店主さんが常連さんや仲間と立ち話ししている姿を見かける。古町モールのお店ももっと顔が見えるといい。おすまししているんじゃなくて、もっと街の息づかいが感じられるような。そんな街になるといいな。