古町の人口増に必要なコト

furumachi2012-05-27

小路の奥にひっそり売り地。ずっとこのままで、なかなか売れないみたい。こういう空き地が古町界隈には実は多い。

「古町界隈の活性化に必要なのは居住人口の増加」と、新潟商工会議所が新潟市に提言書を提出した。『まちなかで子育てがしやすい環境を整えるなど居住人口の増加策が必要』と訴え、まちなかでの住宅取得に対する支援制度の創設、子育て重点地区の指定などを人口増加策として挙げている。

・新潟商工会議所、古町活性化で市に提言:日本経済新聞
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居住人口を増やせば、たしかに街の活性化につながる。でもいざ古町界隈で住もうとして直面するのが、住むのに適当な物件の少なさ。中古マンションや長屋は探せばあるけれど、一戸建てとなると古町周辺は選択肢から外れるのが現実だと思う。アパートだって、郊外のほうが選択肢は多い。

一方で、小路の奥にはひっそりと空き地が増えている。クルマも入れない小路の奥は建築条件も厳しく、家が建てられない場所も多い。駐車や日当たりで不利な割には、それほど安くもならない(そもそも古町周辺はまだまだ地価が高すぎる)。買うに買えない、売るに売れないこの状況。

こういう小路の奥は、建築条件を緩めるとか買いやすい価格設定にするとかして、現実的に暮らせる物件を増やすようにすればいいと思う。古町界隈を「小路特区」に指定して、この小路の街並みを維持していく方向で。空き地が増えたら、せっかくの小路の街並みも崩れていきかねないわけで。

古町界隈では古い事務所ビルの空きビルや空きフロアも増えている。これらもうまく用途変更して、家族連れなどが暮らせる物件にリフォームできるといい。そして古町界隈には空き家も相当多い。朽ち果てるのを待つくらいなら、リフォームして賃貸物件などに活用できる物件もあるはず。

実際暮らしてみると、歩きでほとんどの用事が済むこの街は、今でも十分子育てしやすい環境と言っていいと感じる。あとは現実的な物件増。例えば「新潟島で1,000世帯増」くらい目指してもいいんじゃない? その時はウチのおんぼろビルも、世帯数増に何か協力できるかもしれないから。