スカイツリーが変えたコト

furumachi2012-05-23

昨年泊まった浅草のこのホテル、スカイツリーの見える部屋は今では予約でいっぱいだとか。この時はまだ開業前でライトアップなどはしていなかったけど、朝日を背にそびえ立つ634mは大迫力だった。

「この列車は特急押上行きです」。京急沿線に住んでいた頃はよく聞く地名だったけど行ったことはなく、(住んでいる人には申し訳ないけど)東京の東のはてと思っていた。20年後こんなに注目される街になるとは、当時は想像もしていなかった。

きのう押上駅近くに開業した東京スカイツリー。この開業で東京の話題の中心が、六本木や渋谷といった西の方から東の下町へと一気にシフトした感じすらある。スカイツリーひとつで人の流れが大きく変わる。多くの人が訪れることで、街並みも変わることだろう。開業効果は大きい。

これだけの集客力がある施設が古町にできれば、再び人の流れがシフトしてくるのでは…と考えるのはさすがに妄想が過ぎる。でも地方都市でも金沢の21世紀美術館のような成功例はある。大和デパート跡の再開発にも期待したいところだけど…、うーん。

アジアの都市間競争において、東京にできた世界一のタワーが大きなインパクトとなるのは間違いない。一方で話題の中心が東にシフトしたと言いながらも、渋谷にはヒカリエ、台場にはダイバーシティと、次々新施設が開業している。東京という街の底知れぬパワーには驚くばかり。

そんな中で東京から約300キロの新潟、そして古町が存在感を出すにはどうするか。東京の真似っこではなく、キラリ光る個性を磨くのが大事なのかな。スカイツリーを訪れる外国人観光客のほんの1%でも、新潟まで足を伸ばしてくれるならいいんだけど。