万代島 - 今も昔も島?

furumachi2012-04-09

今でこそ朱鷺メッセの近代的な建物が建つ万代島だけど、昔の地図を見ると、かつては信濃川に浮かぶ中洲だった。陸続きになった今ではちょっと想像できないけど…でも、今も陸の孤島なのは変わりない?

港湾施設や倉庫が立ち並んでいた万代島を再開発して、朱鷺メッセが開業したのが2003年。当初はクレーンが落ちたり連絡橋が落ちたりと散々だったけど、今では「にいがた酒の陣」やコンサートに県内外から数万人規模が来場するなど、新潟にとってなくてはならない集客装置となっている。

来場客が増えるほど問題になるのが、交通アクセス。万代から歩いてもそれほど遠くないはずなのに、なんだか遠く感じる。途中に広い駐車場があるから? 景気のいい頃なら、広い駐車場部分も商業施設+立体駐車場にして、万代と一体化するということもできたのかも…などと妄想してみる。

2010年には運河をはさんで沼垂側に「ピア万代」という観光市場がオープンして、地元客や観光客で賑わっている。でも、ここと朱鷺メッセのつながりもよくないんだよね。それにここは期間限定、あくまで仮設の観光市場。だからプレハブやコンテナの仮設の店舗が水辺に背を向けて並んでる。

朱鷺メッセとピア万代の間の運河に面した水辺空間を、もっと上手に活用できないものかな。港町らしい風景をちゃんと生かして、観光や賑わいにつなげたいところ。そうすれば、この一帯の陸の孤島な感じも解消されていくと思うんだけど。北九州の門司港レトロのミニ版みたいな感じで。

朱鷺メッセやみなとぴあに来て「ちょっと横浜っぽくないですか?」という人もいる。少しうれしくなる一方で、港町としての街づくりのモチベーションが横浜市とあまりに違いすぎることにガク然としたり。市が、県が、と責任を押し付け合って、いつまでも水辺に背を向けないで。