人口減と空き家と公共交通

こんな映像があるんだ! 新潟市の中心部に地下鉄や路面電車が走ったらこんな感じなんだ、とわくわくした。こんな未来が待っているならいいのに。

・【A列車で行こう9】新潟市再現マップ #02 新潟交通電車線 - YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=nof1otK54Xc&feature=youtube_gdata_player

この街にはこういうスムーズな水平移動ツールが必要だと、最近ますます思う。便利ならBRTでも路面電車でも地下鉄でもいい。冬の寒さや悪天候に見舞われるこの街が、不利な条件をカバーして人口減を最小限に抑えるには、首都圏から来た人も抵抗なく使える移動手段が必要じゃないかって。

前回予告した「新・都市論ニイガタ」ではなく、なぜいきなりこんなことを書くのかというと、きのう新発田市の赤谷をクルマで通過して、県道沿いから見えるだけでいくつもの納屋や小屋が雪で倒壊しているのを見たから。雪崩や地すべりでもないのに? 異様な光景に言葉も出なかった。

今年の冬は雪が多かった。それは事実だと思う。でもこれだけ多くの建物が倒壊しているのを見ると、もしかしたら空き家となって放置されていたのも多いんじゃないか、と思ってしまう。

人口減の時代を迎え、日本じゅうで空き家が問題になりつつある。赤谷のような中山間地だけでなく地方都市でも。十日町市中心部の老朽化した雑居ビルが、市の税金で取り壊されることになったと話題になった。政令市新潟も例外ではない。古町周辺でも空き家や空き店舗がかなりあるようだ。

こういう言い方をすると中山間地などに暮らす人に怒られるかもしれないが、新潟県の中でもせめて新潟市だけは人口減を最小限に食い止められないものか。この街に暮らす抵抗感を少しでも減らすには何が必要か。新幹線で東京と直結しているのは大事なプラス要素。では新幹線駅から先は…?

そういう視点で公共交通を考えられないかなぁ。冬の悪天候でも快適に暮らせるように、街全体をドームで囲んでしまうなら話は別だけど。でも商店街や公共施設、住宅地が公共交通でスムーズにつながれば、まるでドームで囲んで暮らしているかのように快適に暮らせるような気もしてくる。

そうなるとBRTや路面電車よりも、スキー場にあるような大型ゴンドラで街の要所をつなぐのが、一番効率的でスムーズだったりして。冬の悪天候にも意外と強そうだし。