ブラタモリ×西堀再生

furumachi2012-03-06

とにかく寒がりなもので、この3ヵ月ほどは街を歩くといっても目的地にさっと駆け込むくらいだった。でもそろそろ街をぶらり歩いてみようかな。

昨年に続いて今年も新潟で「ブラタモリ」プロデューサー、尾関憲一さんの講演が行われる。今回は西堀にかつてあった堀の歴史がテーマとのこと。西堀通りをいつも見下ろしながら暮らす者としては、これは聞きに行かないと。7日が申込締切だって。

・【お知らせ】未来へ語り継ぐ掘割再生シンポジウム開催 (3/10) | 地域情報紹介サイト「ふるまち」
http://niigata-furumachi.jp/news/2012/02/3879/

主催が堀割再生NPOなので、かつて古町界隈を網の目のように巡っていた堀の再生についても語られるのだろう。でも僕は、西堀や東堀をカミからシモまで道路空間に再生するのは現実的ではないと思っている。今や一方通行ではないし、NEXT21や三越に堀のある風景が似合うとも思えない。

街並みとのバランスなどを考えても、せいぜい花街の雰囲気が残る8・9番町がいいところだろう。たしかにここなら、花街の歴史を重ねた街の個性を堀が際立たせてくれそうだ。でも8・9番町にだけテーマパーク的に堀を再生するのがいいことなのかどうか、今のところ正直判断がつかない。

先日放送された「ブラタモリ」では、江東区の運河の痕跡をたどっていた。古町界隈にも、護岸など堀の痕跡が残っているのだろうか。かつて水の都と言われた土地の記憶があちこちに残されて、その上で8・9番町に実際の堀が再生されるということなら、それはそれでありなのかもしれない。

でも水の都だった記憶をもっとも残しているのは、実は西堀ローサの階段に今も漏れ出ている水のような気がしている。そう考えると、あのどぶ臭い階段もそう悪くない。