万代島にほしい「汽車道」

万代から朱鷺メッセって歩くと意外と遠く感じる。それは、歩いて楽しい道じゃないから?

今月は朱鷺メッセで大きなコンサートが何回か行われて、多くの人が東港線の歩道を歩いて朱鷺メッセに向かう様子が見られた。歩道に雪も多かったから、結構大変だったと思う。せっかくの港へ向かう道、もう少し楽しく歩けるといいのに。横浜の「汽車道」みたいに。

汽車道」とは、横浜の桜木町と赤レンガ倉庫を結ぶ遊歩道のこと。大岡川の河口を渡る細長い人工島と橋梁からできていて、かつて埠頭の物資輸送に使われた貨物線跡を再生利用している。
http://www.natsuzora.com/may/park/kishamichi.html

眺めのいい水辺の遊歩道を、埋め込まれた線路やトラス橋などを見ながら歩けば、赤レンガ倉庫まで約800mの道のりもあっという間だ。汽車道から赤レンガ倉庫を経て、山下公園、元町を結ぶ散策路は「開港の道」と呼ばれ、多くの観光客で賑わう。さすが横浜はこういう演出がうまい。

朱鷺メッセに向かう道も「汽車道」として整備すればいいと思う。なぜって? かつて万代島にも貨物列車が走っていたから。

『写真は万代橋から万代島に向かって写したもので、中央に万代島から新潟駅に向かう蒸気機関車の牽く貨物列車が見えます』
・万代貨物線
http://www2s.biglobe.ne.jp/~makoto_w/niigata/machi/24bandai.htm

この貨物線、僕が小学校に入るころまでは一部残っていたので、うっすらと記憶に残っている。今は道路になっているのでそのまま再現はできないけど、信濃川の川辺にかつての貨物線跡を思わせるレトロな演出をして遊歩道を整備すれば、朱鷺メッセへの道のりも楽しく歩けるんじゃないかな。

萬代橋から朱鷺メッセまでもちょうど約800m。信濃川沿いの水辺ルートは、新潟市を港町としてアピールするにもぴったりのロケーションと思うけど、どうだろう。