『バルス!』が茶の間を再現

furumachi2011-12-11

金曜の夜はテレビを観ながら『バルス!』、土曜日はTwitterを観ながら月食を見上げ、日曜日は柏レイソルの勝利をツイートで祝う。佐藤尚之さんが講演で話していた「ネオ茶の間」ってこういうことなんだな、と改めて。

天空の城ラピュタ」は実はちゃんと観たことがなかったのだけど、今回の『バルス!』をきっかけに初めて観た(正確には金曜夜は途中からだったので、翌日子どもたちともう一度通しで観た)。こういう人も多いのかも。前回の放映は2年前だったそうだけど、この時も『バルス!』の瞬間、Twitterの書き込みが急増したという。

そして今回。『バルス!』の瞬間に1秒あたり14594回のツイートがされたという。グラフを見るとこの瞬間に3倍近いつぶやきが発信されている。全世界でこの数字。『ラピュタの放送時は世界中での一大イベントとなりうるとんでもない化け物番組になりそうだ』って。
◇『バルス』がビヨンセ越え!毎秒14594ツイートの世界記録達成 - livedoor ニュース for スマートフォン
http://news.livedoor.com/lite/article_detail/6106259/

これでもし視聴率が伸びていたら、既存メディアがソーシャルメディアを通じて相乗効果で盛り上がった最初の例になるのかもしれない。もともとテレビ局の仕掛けではなくてあくまで自然発生というところが、ソーシャルメディアらしいところ。これが日テレの仕掛けだと分かったら、その時点でみんな冷めちゃう可能性が高い。

先日ここに書いた山本理顕さんの講演にもつながるんだけど、核家族化の進行と単身世帯の増加で「茶の間」が失われていると言われている。一方で、ソーシャルメディアでリアルタイムに話題を共有する「ネオ茶の間」が生まれている。つまり山本さんが提言する「地域社会圏」は、リアル「ネオ茶の間」ということになるのかもしれない。

バルス!』はラピュタの滅びの言葉。これが失われた「茶の間」を再生する言葉になっているとは。ちょっと不思議な感じもする。