ジンセイを「見える化」

furumachi2011-11-08

工場も「見える化」の時代。爪切りで知られる三条市の諏訪田製作所が25日から、稼働中はいつでもガラス越しに工場見学できる「オープンファクトリー」を始めるという。これは行ってみたい。

・オープンファクトリー - 株式会社諏訪田製作所
「OPEN FACTORYは、SUWADAの職人が心を開いて皆様のお越しをお待ちしております」
http://suwada.co.jp/factory.html

工場をオープンにするメリットは、信頼性や親近感を醸成するとか、自社の存在をアピールするとかいろいろあると思うけど、「見てるだけで楽しい」というのも大いにあると思う。

個人を「見える化」するブログやTwitterなどのソーシャルメディアも似たようなものかな、と藤代裕之さんの著書「発信力の鍛え方」を読みながら思った。信頼を積み重ねることや自己紹介代わりになるというのも大事かもしれないけど、他人の生活をのぞき見るのはきっと楽しい、だから自分の生活もちょっとオープンにしてみる、くらいの立ち位置もありかと思う。

この本ではソーシャルメディアを活用するのに「必要なのは論理的な文章」「情報を仕入れる重要性」など、情報をちゃんと伝えるということにポイントを置いている。生活をのぞき見る、楽しければいい、などというのとは全然違うこのスタンス。そこは「読者と目的」が違うということで。

もともと地方紙の新聞記者で、記者時代から始めたブログ「ガ島通信」が人気を集め、それがきっかけで独立したという藤代さん。ソーシャルメディアを自分の仕事や経歴に生かそうとしている人にとって、役立つノウハウがたくさん書かれている。「差別化する」「共感を呼ぶ」などの考え方は、ゆるめのブログをこうして書き続けている僕にも参考になる。

生活をのぞき見る感覚のゆるいブログでも、時々その生活ぶりが「そうか、こういう時にはこうすればいいのか」と何かの役に立つこともある。「見える化」することで、思わぬ人とつながることもある。こういう本がきっかけで「見える化」する人がもっと増えるといいなと思った。