仮設マーケット準備中

furumachi2011-10-09

こういう偶然もあるんだなぁ、と思わずにいられない。

2009年夏、水と土の芸術祭で「浮島」という作品を主宰したアーティスト、北澤潤さん。「浮島」には当時小1だった長男と3歳だった娘が夏休みじゅう通い詰め、すっかり仲良くなっていた。そんな北澤さんが東日本大震災で被害を受けた福島県新地町に入り、活動を始めたと知ったのは今年の4月のこと。

なぜ新地町?と驚いた。というのも、新地町は妻が生まれ育った故郷だから。実家には僕も年に2-3回は訪れている。そんな新地町に浮島の潤くん(すみません、慣れ慣れしくて)が来ている、なぜ?となったわけだ。

なぜ新地町だったかというと、たしか親しい知人が住んでいるとか、そんな理由だったと思う。でも新地町の仮設住宅で久しぶりに会う北澤さんは、そんな理由はどうでもいいくらいにコミュニティにすっかり溶け込んでいた。新潟市信濃川沿いに突然現れた「浮島」にいた時と同じように。

新地町で北澤さんは、仮設住宅に住む子どもたちと一緒に手作りのお店を出店する「マイタウンマーケット」という活動を行っている。明日はその第2回目だ。
◇10月10日タウンマーケット開催します
http://ameblo.jp/shinchisvc/entry-11042576494.html

今日はその準備作業にうちの子も飛び入り参加。娘はビーズ細工、長男は仮設住宅を走る手作りバス?のバス停を作っていた。最初はためらっていたうちの子たちも始め出すと熱中していたようで、帰り道では「楽しかった」って。

他の子どもたちも目がキラキラしている。どういう状況でこの仮設住宅に来たのか、僕の想像をはるかに超える体験をした子もいるかもしれない。心の中ではいろいろ思うところはあるのかもしれないけど、ここでは別なことに楽しく熱中できる。それが何よりの癒しになっているのだと思う。

「マイタウンマーケット」は明日午後1時から。子どもたちの「キラキラ」がきっとオトナにも伝染するはず。