京急沿線を空から見たら

「ダァ!シエリイェッス!!シエリイェッス!!」「ドレミファソラシ〜」。音だけでもここまで個性的な路線はそうはない。やっぱり好きだなぁ、京浜急行
http://www.youtube.com/watch?v=C8ZZSQP7Wz0&feature=youtube_gdata_player

昨夜は「空から日本を見てみたら」というテレビ番組で京急沿線が特集されるというので、これは見ないと!と思いKeyhole TVで観ていた。地元テレビ局さん、ごめんね。だって、テレビ東京なんだもの。

大学時代は京急沿線に住んでいた。カーブやトンネルの多い路線をぐんぐんスピード上げて走り抜ける京急は、飲んだ帰りに乗ると揺れて気持ち悪くなったり、酔っぱらいがワンカップをこぼして足元に流れてきたり、後ろにいた米軍基地の黒人兵さんの足を踏んでしまってすごい形相でにらまれたり…。そんな思い出がいっぱい詰まっている。

始まりは「ドレミファ電車」から。ドイツ・シーメンス社のモーターを積んだ京急の電車は、動き出す時に「ドレミファソラシ〜」と音を出すのだ。「ほら、この電車、ドレミファって音を出すんだよ」とちょっと興奮ぎみに説明したが、子どもたちは「ふ〜ん」と反応は今ひとつ。まあ、いいか。

その後も「大田区は、大森の"大"と蒲田の"田"」とか「京急の最初の路線は川崎大師を結ぶ大師線」とか、へぇ!と思うような情報(もしかして有名?)を織り交ぜながら、電車はいよいよ横浜へ。初めて観たけど、結構面白い番組だなぁ。屋上に人知れず建つ小屋や、とがった形の建物のとんがり部分の角度に注目したり…。スタッフは建築マニアかも。

空から見ると都会から海岸沿いへと変化に富んだ路線だと改めて気づく。くるりのCMソングを聴いた時には「おしゃれ路線に転身?」と思ったけど、実際乗ると相変わらずの酔っぱらいやギャンブルの広告(沿線は競馬競輪競艇とギャンブル場だらけ)。おしゃれとは言えないけど、何かと話題に事欠かない愛すべき路線だ。

終点は三浦半島の先っぽ、三崎口。一度だけ酔っぱらって寝過ごして、深夜にここまで来てしまったことがあったなぁ。降りてもまわりは大根畑ばかりで、途方に暮れた記憶がよみがえってきた。都会のビル群から大根畑までがひとつの路線でつながっているというのも、なんだか不思議な感じ。

面白かったけど、この番組は実は昨日が最終回。えーっ!また観ようと思ったのに。でも番組のDVDが出るらしい。そして「ドレミファ電車」も来年には見れなくなるという。ええーっ!こっちの方がショック。でも「ドレミファソラシ〜」と鳴る京急電車のプラレールがあるらしい。うーん、どっちも欲しくなっちゃうじゃないか。