三面川河口の波かぶり神社

furumachi2011-09-11

広い新潟県内、まだまだちょっと不思議な雰囲気の場所というのはあるものだなぁ。

日曜日に行ってきた村上市三面川河口。水もきれいでのんびりした空気が流れているのだけど、この写真1枚目の右側に少し見える護岸の上が水際に沿って狭いけもの道のようになっていて、先には波打ち際に橋のようなものが見える。

なぜこんな何もなさそうな海沿いに道と橋が?と思ったら、このけもの道を進み、崖から落ちる滝を横目に小さな橋を渡り、波をかぶりながら海沿いの参道を300mほど行くと、河口に張り出した岬の崖の下の海っ端に「多岐神社」という古い神社があるというのだ。

少し調べたら、延喜式記載で源義経ゆかりの由緒ある神社らしい。こんな海っ端に千年以上の歴史を重ねた神社があるなんて。波をかぶるような参道を300mも歩かなければ行けないということで、子連れで行くのは断念したけど、気になる場所ではある。初詣の時などは、この参道に行列ができたりするのだろうか。いや、真冬は波が高くて危ないか。

この河口沿いには、崖とはさまれてぴったり水際に貼り付くように集落がある。普段は水辺の開放的な雰囲気でいいなぁと思うけど、最近のように地震や水害などの災害が多いと人ごとながら心配になる。きっと多岐神社はこの集落の守り神なのだろう。

東日本大震災津波被害のあった箇所でも、延喜式記載の古い神社は多くが被害を逃れたという話があった。ということは、こんな海っ端だけど、ここは津波の心配はないのかな。そんなことを思い、ちょっとびくびくしながら近くの波打ち際で子どもたちを遊ばせた。

震災から半年。こういうちょっとしたところで地震津波を意識するようになってしまった。そういえばこの夏、こうして海で遊ぶのは初めてだった。