10ヵ月後は芸術祭

furumachi2011-09-04

写真は西海岸公園の「おひるねハウス」。2009年の「水と土の芸術祭」作品のひとつで、会期中は島見浜の荒涼とした砂浜にポツンと置いてあったんだけど、今はすっかりバーベキュー客の子どもたちの遊び場と化している。

にぎやかな場所に置いてもらえて幸せ? いや、むしろ海と砂浜と波の音しかない荒涼とした砂浜だったからこそ、味わいのある作品だったような。作家さんの思いを聞いてみないことには何とも分からないんだけど。

土曜日に行われた「水と土の芸術祭2012」の説明会。予想以上にというか、思った通りというか、会場は年齢層が高かった。芸術祭に関心があって集まった人だけでなく、鯛車や内野deアート、浜メグリなど、実際に地域として活動を展開している人も多かったからかもしれない。

そのためか、説明会後半の質疑では新潟らしからぬ?活発な意見がいろいろ出た。全体の雰囲気をまとめると、北川フラム氏の不採用はやむを得ない、前回は運営などいろいろ問題があった、次回はその問題をどう解決するかという部分が見えない、という感じだろうか。

「前回は準備期間が足りなかった」という発言がたびたび出ていたけど、今回はもっと時間がないのでは? ごり押しできるディレクターもいないとなると、本当に開催できるの?という気さえする。理念もアートという手法も共感するし、うちの子を前回以上に積極参加させたいけど、このままだと関わるのが正直ちょっと怖い。

芸術祭の三本柱のひとつとなる、国内外のアーティストの作品を展示する「アートプロジェクト」の場所くらいは明らかになるのかな、と思ったけど、今回も「信濃川下流域」のまま。信濃川下流域って結構限られるはず。許認可の関係で明らかにできないのか、それともまだ本当に決まっていないのか…。うーん。

でもあの猛暑の中、150人収容の会場がほぼ満席になるほど多くの人が集まったことは、2年前の芸術祭で生まれた最大のタカラモノだと思う。厳しい意見も、思い入れの表れ。いろんな人がいろんなことを言ってくるのでまとめるのはホント大変だろうけど、巻き込んでしまえば案外うまくいくんじゃないか、と思ったり。

でもみんなそれぞれ思い入れがあるので、バーベキュー場に置いてきぼりなんてことになると怒る人も出てくるんだろうなぁ…。