玉音放送に感動した

こういうことを書くと、右翼だの左翼だの思想心情が複雑怪奇に絡み合って魑魅魍魎の大騒ぎになるのかなぁと思いつつ、感動したので。いわゆる「玉音放送」の現代語訳。

終戦詔勅(ちきりん語訳とともに) - Chikirinの日記
http://d.hatena.ne.jp/Chikirin/touch/20080815

「堪え難きを堪え、忍び難きを忍び…」の部分は有名(というか、ここしか知らずに38歳の今まで平和ボケで暮らしてきた不勉強を恥じるばかり)だが、神様だった天皇が1億国民の当時の生活とこれからの行く末をここまで案じていたというのは、正直ちょっと意外だった。

特に最後の「忠誠心が強く善良な国民の真心を信頼し」「感情のままに世の中を乱すようなことをせず」「国全体が一つとなり道義と規律を守って国力を最大に発揮してほしい」という辺りは、今回の震災後の状況にもつながるいい言葉。ロンドンの若者にも聞かせてあげたい。

日本の歴史に残る名演説と言ってもいいと思う。どうしてこんなにいい言葉を授業でちゃんと習わないのだろう。いや、教科書に載ってたでしょ?ということなら、重ね重ね不勉強を恥じ入るばかりだけど。きっと載ってますね、すみません。

だいたい学校の歴史の授業って、近い時代に来れば来るほど速いスピードですっ飛ばして行くんだよね。それがどうにも納得いかなくて、大学時代に母校の高校で教育実習をした時に、恩師の歴史の先生に「歴史の授業は現代からどんどん遡って進めるべき」と噛みついてなだめられたことがあったなぁ。若かったあの頃…。