気になる?放射線量

furumachi2011-07-24

ここ、福島浜通りの妻の実家で0.5マイクロシーベルト・時。これは新潟市の10倍くらいで、毎日7時間近く外にいて365日暮らすと世界基準の年間1ミリシーベルトを突破する。それくらいは分かる。でも、それが一体何になるの?

水たまりのように線量の高くなりがちなところには、本当は近づかない方がいいという。でもうちの子たちは朝から用水路でザリガニ釣りに夢中。これでザリガニが全くいなかったり、巨大なザリガニが釣れたりしたらどうかと思ったけど、ザリガニは普通に釣れた。

地元で採れたトウモロコシやシジミも美味しくいただいた。夜は長男念願の流しそうめん。よかったよ〜、ここでできなかったら行形亭に連れて行かなきゃならないかと思った。ここでも、すぐ脇にはガイガーカウンター。同じ外でもコンクリートの上では放射線量は半分以下になる。気になるというよりは、日常会話のひとつというレベル。

全く気にならないと言うとウソになるけど、これで健康にどう影響が出るかなど何も分からない中で、気にしすぎるのはむしろ偏見を生むだけ。少なくともうちの子どもたちが楽しい時間を過ごす祖父母の家を、偏見の対象とすることだけは避けたい。明日には新潟に戻るけど、子どもたちはもっとこちらにいたいと言っている。変な偏見が心に芽生えなかったからだと思う。よかった。

ただこんなことを言っていられるのは、僕らがほんの数日間の滞在者だからかもしれない。局地的に線量の高いホットスポットがあちこちにあり、県外などに避難している子どもたちも多い。元通りの生活をどう取り戻すか。のどかに見えるこの地域に突きつけられた課題はあまりにも大きい。。