日本海に期待すること

今朝、通勤途中に娘を幼稚園に送ろうとクルマで走っていたら、テレビ朝日のロケバスとすれ違った。サッカーの中継を終えて古町に泊まったのかな。どこかのお店で古町の夜を堪能したのだろうか。

1日の試合は終了が9時半近かったので、新潟に泊まった観客も多かったかもしれない。翌日は日本海でも眺めて歩くなど、新潟の街を楽しんだ人もいたのかな。

以前も書いたことがあるけど、首都圏などから新潟に来て「日本海を見たい」と言う人は意外に多い。つい先日も、日本海を見るにはどこに行けばいいですか?と東京からの客人に聞かれて、答えに窮した。古町からなら歩いてでも海岸まで行ける。でも、古町からどっぺり坂をまっすぐ行った辺りの海岸は、年中工事現場みたいな風景が広がり、県外からの客人を連れて行くにはあまりに殺風景だ。

あの辺りの海岸が、日本海に沈む夕日をのんびり眺められるような雰囲気に整備されていたらいいのに。夕日を眺める丘の展望台から石段を下りると、一面に広がる砂浜 と海に突き出た突堤…。こんな海岸が中心街から歩いて行けるところにあったら、新潟市の印象は大きく変わるはず。

理想は、海岸公園と水族館が一体整備された沖縄の美ら海水族館みたいな感じかな。美ら海水族館は公園と一体になった無料ゾーンに海を臨む大階段があって、ここから眺める東シナ海に沈む夕日は素晴らしかった。マリンピア日本海も改装を予定しているそうだけど、まわりの公園から自由に入れて海の景色を眺められるオープンなゾーンがあってもいいように思う。

「新潟は見どころがない」と、つい地元の人も言いがちなんだけど、県外客のニーズに耳を傾ければ何が必要か見えてくるんじゃないかな。でも、日本海はアーバンリゾート的な雰囲気よりも、殺風景で冬になるとザッパァーンと荒波が打ち寄せるような眺めの方がいいと言われる可能性もあるんだけど。