気になるナナツボ

furumachi2011-05-24

僕にとっては今住んでいるこのおんぼろビルが「身の丈」の家。4階建てが身の丈ということは…ちょっとしたウルトラ怪獣並みか。

雑誌「Lives」最新号、特集は「身の丈ハウス」。身の丈ハウスとは「お仕着せの価値観からどんどん解放され、自分たちの感性や趣味、生き方にフィットする住まい」のこと。いわゆる「いい家」の基準からはみ出して、狭い、古いなどのマイナス面をむしろうまく生かし、自分の価値観に合った家に仕立てて暮らす姿が紹介されている。

昨年の身の丈ハウスの特集に載っていた「ナナツボナイエ」という家が今も気になっている。

◇LIVESにナナツボナイエが載りました - ひごろぐ
http://ikmo.dreamlog.jp/archives/4916327.html

その名の通り建坪7坪といういわゆる狭小住宅なんだけど、らせん階段を中心に、土間玄関から始まり寝室、バストイレ、台所、ダイニング、リビング、ロフトなど12ものフロアを立体的に配置することで広がりと遊び心を持たせている。なんだか楽しそう。

最近、小さい家がますます気になっている。無駄がなくエネルギー効率もいいから、今の時代にぴったりだ。地方都市で建坪7坪はさすがに小さいけど、例えば6×6mもあれば同じような家がもう少しゆとりを持って作れそう…? いっそ高さも6mにして、サイコロみたいな家にしようか。この「エアロハウス」を使って。
http://yaplog.jp/furumachi/archive/772

妄想は広がるけど、このおんぼろビルを手放すことは考えていない(というか、こんな物件を買ってくれる人はそうはいないだろう)。でも借りてくれる人はもしかしたらいるのかな。ワンフロアずつ分けて貸してもいいんだし。場合によっては今流行りのシェアハウスにだってできるかも…? 貸せるという自由があることも身の丈なところかもしれない。

今回の特集号で「“郊外の庭付き一戸建てが正解”というような土台がなくなり、価値観が多様化した今は何を選んでも正解」という考え方に一番共感した。いまだに親からは「郊外に一戸建てでも買えばいいのに」などと言われるけど、やっぱり我が家はこのおんぼろビルが正解なんだわ。