できること、できないこと

何もできないという無力感。何かできることはないかという焦燥感。

僕らだけでない。超ベテランのアーティストも同じ思いなのかも、と思ったのがこのラジオ番組。
山下達郎さん サンデーソングブック「震災特別プログラム」
http://yamashitatatsuro.blog78.fc2.com/blog-entry-176.html

いつもと違い、全編音楽、CMなしで放送され、おしゃべりも最小限だったんだけど、こうして文字になったのを読んでもグッと来るものがある。「こんなことしか申し上げられなくて」とか「気持ちだけ汲んでやって下さい」とか…。いろいろ迷うところもあったのかな、と思わずにいられない。

そして、この番組で紹介されていた内田樹さんのブログを改めて読んでみた。
◇未曾有の災害のときに〜内田樹の研究室
http://blog.tatsuru.com/2011/03/13_1020.php

“「寛容」「臨機応変」「専門家への委託」を、被災の現場から遠く離れているものとして心がけたい”というもの。僕は勝手な解釈でこう考えた。

「寛容」=行き過ぎた自粛ムードに流されすぎないで、普段通りの(に近い)生活をすることに寛容でありたい。
臨機応変」=本来なら被災した身内にはすぐにでも見舞いに行くべきところだが、現地は部外者が近づける状況にない。見舞いは状況を見て先送りしたい。
「専門家への委託」=現地は(言葉は不適切だが)まるで戦場のよう。我々素人にできることはほとんどないだろう。今は救助救命のプロが最大限の力を発揮できるように。

つまり、何かできることはないかと無力感や焦燥感を感じるよりは、普段通りの仕事や生活をしている方がいいということかな。買い占めに走ったり、放射能に過敏反応するのではなく、あくまで普段通りに。節電だけは心がけながら。そんな新しい1週間。