モーリーが語る古町の希望

古町には屋台はないけど、屋台みたいに小さなお店はたくさんあって、上古町の地元バーガー店はマクドナルドが撤退した後も、行列ができるほどの人気を博している。もしかしたら勝てるコミュニティーに近づきつつあるのかも。

Twitter / モーリー・ロバートソン @gjmorley
『新潟のラスタマンが屋台を街なかに集結させ、顧客の側でマクドナルドとラスタマンの屋台を並列でフラットに見比べられるコミュニティーを作ることができたら、勝ち。』
8月5日 18時10分 webから
http://twitter.com/gjmorley/status/232040939399557120

DJでジャーナリストのモーリー・ロバートソンさんが、古町6のコミュニティースペース「memu(ミーム)」でトークイベントをやると知ったのは、その日の午前。子連れではいけないよなぁと思って断念したのだけれど、こういうテンションの話が聞けるなら、やっぱり行くんだったなぁ。残念。

モーリーさんというと、僕が学生時代だからもう20年ほど前、J-WAVEの深夜番組でDJをやっていた。まるで高速らせん回転するような早口で、国境も何もかも超越するかのようなトークは、これが「東京の音」なんだなぁと思ったものだ。大手製鉄会社が毎晩スポンサーしていたんだよね。そんなまだ少しバブリーな時代。

そんなモーリーさんが古町で何を話すのか。ご本人がツイートしたのがtogetterにまとめられている。一言で言うと、格差の広がりとIT化が全世界規模で絶望感を生んでいる、というようなテーマだったらしい。
モーリー・ロバートソンさんによる資本主義の繁栄と世界に広めた絶望 - Togetter
http://togetter.com/li/350826

そんな絶望の時代に、どういう希望を創りあげていけるのか?という流れのなかで、冒頭の新潟の話が出てきたようだ。上古町や人情横丁のコミュニティーはたしかに希望の芽と言っていい。でも楽観できる状況にはない。モーリーさんはこうもツイートしている。

Twitter / モーリー・ロバートソン @gjmorley
『新潟が東京のサテライトや一周遅れのクローンを目指すと、郊外型の店舗のみが繁盛し、市内の商店街は壊滅し、街並みは規格化されて精神的な風景は荒廃する。人々はそこに住み続けるうちに地面と切り離され、死の影を恐れ、命のやり取りからも環境汚染からも賃金格差からも目を背け、そして無力化する。』
8月5日 18時16分 webから
http://twitter.com/gjmorley/status/232042359385374720

むしろ新潟の状況としては、残念ながらこちらに近い。この状況下で、何を考え、どう行動するかが問われているような気がしている。大事なのは、ここに暮らす僕たちがどんな地域にしていきたいか、というところなのだろう。

まずは行ってみたいと思ったところには、行って参加してみるというのが大事なんだよね。月曜夜のみずつちイベントにも行けなかったし…。断念するところから無力化が始まる気がする。いかん、いかん。