マンネリという心地よさ

古町モールに響き渡るYuccaさんの歌声に、Negiccoと観客によるオタ芸。「あー、今回もやってるな」というデジャヴな感覚。

昨日今日と行われた古町最大のお祭りイベント「古町どんどん」。人はこれをマンネリというのかもしれない。でもあれだけの大災害の後に、昨年と同じことが今年も変わらず行われているということが、不思議と心地よかった。安心感とでもいうか。

たしかに目新しさは少なかったように思う。でもこれだけのお客が古町どんどんに来ている。もしかしたら古町という街自体がそうなのかもしれない。つい「新潟初出店」とか目新しいお店に期待してしまうけど、果たしてそれがいいのかどうか。

今日はフレッシュ本町でも「たから市」というイベントが行われていた。古町どんどんよりもずっと手作り感覚あふれる商店街イベントだったんだけど、露店の母ちゃんと客の間で展開される新潟弁といい、一番の人気ゲストだったヤギといい(写真撮っておくんだった…)、なんだかとても癒された。

古町やフレッシュ本町に求められているのって、こんな心地よさなんじゃないかな。中心市街地は買い物の街から交流する場へと変化していく必要があると何かに書かれていた。人が集まり交流するには、居心地のいい街でないと。

明日からはまた人通りの少ないいつもの古町に戻るけど、それでも居心地のいい街であれば古町の魅力は維持できるはず。何も大掛かりな仕掛けでなくてもいい。ベンチひとつ置くだけで居心地がよくなる可能性だってあるのだから。