新潟=シリコンバレー?

思い出したのが映画「ソーシャルネットワーク」。類い希な才能のある天才と、彼の起業に投資するファンドたち、そして双方を結びつけるつなぎ役の人間。明治期の日本にもそんな人々が次々新事業を興す時代があり、多くの新潟人が関わっていた。聞いてるだけで、何だかワクワクしてくる。

今夜は会社の大先輩の歴史談義を聞きながら、おいしい料理をいただく会の第2回。今回のテーマは幕末から明治期の財界と新潟人の関わりを学ぶというもの。ちなみに前回の様子はこんな感じ。
http://yaplog.jp/furumachi/archive/1149

今回は、三井物産サッポロビールアサヒビール日本鋼管NEC明治生命阪神電鉄日本石油などなど…、明治期に創業し今や日本を代表する大企業の創業に多くの新潟人が関わっていたという話。創業者や社長というだけでなく、資金集めに奔走したとか技術面での中心存在とか関わり方も様々だけど、いずれも彼らなしには会社設立はなかったとされる中心人物だったという。

では何故新潟がそういう人材を多く輩出していたか。それは幕末の新潟県内には各地に私塾が数多く存在し、レベルの高い教育が行われていたということのようだ。どうしても新潟=教育後進県みたいに見てしまいがちなんだけど、当時は決してそうではなかったらしい。「ソーシャルネットワーク」のハーバード大学みたいな感じだったのかも。ちょっと意外。

こうして当時の優秀な新潟人は、結局新潟を離れ東京や大阪に人材流出して事業を興していくわけだけど、当時が今のようにパソコンとインターネットで世界中とつながれる時代だったなら、多くの優秀な人材を抱える新潟はもしかしたらシリコンバレーのようになっていた可能性もある…のかな?

そういや新潟平野ってシリコンバレーと地形が似ているような…。ITでは無理でも、食のシリコンバレーだったら今からでも可能性は十分あるんじゃない? そんな突拍子もないことさえ思ってしまうくらい、何だか前向きで元気になれる勉強会。早くも第3回が楽しみになってしまった。