ツバメに乗って東南アジアへ

furumachi2013-07-20

春ごろから我が家の車庫に巣を作って子育てしていたツバメたちが、いつの間にか巣立ちしていたようで、巣がカラになっていた。秋には南へ向けて飛び立つのかな。よし、我が家も飛び立ちますか、ツバメのマークの飛行機で。

この夏はちょっと無理を言ってお盆休みを長めにもらい、新潟空港発着、ツバメのマークの中国東方航空で、またまたマレー半島へ家族で行こうと計画している。午後に新潟空港を飛び立って上海で乗り継ぎ、翌早朝にはシンガポールに着く計画だ。

なぜいつもマレー半島?と聞かれることがある。常夏で暖かい(というか、暑い)し、英語もそこそこ通じるし、治安も比較的いいし…といろいろ理由は浮かぶのだけど、一番は世界の多様性ってヤツに手っ取り早く触れられるからかな、と考えている。

インド人街ではターバンを巻いた男たちとすれ違い、イスラム教のモスクからは大音響で祈りの時間を知らせるアザーンが流れ、チャイナタウンでは屋台でラーメンや肉まんを食べる。欧米人もタイ人も日本人も普通に混在して暮らす。マレー半島は、地理的にもハブ的な位置にあるのだと思う。

世界は広くていろんな人がいるということを、子どもたちに自然と分からせたい。日本人ばかりの環境に慣れきっていると、重箱の隅をつつくみたいに小さな違いを気にしてしまう。そんなのバカらしいよね、と気づいてほしい。いろんな宗教や人種が混在して、それなりに暮らしている様子は大いに刺激になる。

マレーシアやタイは街に屋台も多く、何かチャンスがあれば商売にしてやろうという熱気を感じる。「いい学校に行って、いい会社に入って…」という、かつてよく言われた価値観は日本でもすでに崩壊しつつある。これからは、何かチャンスがあれば…というアジア的な考え方には学ぶべきところが多いはず、と思っている。

シンガポールからは船に乗ってインドネシアのバタム島に行く。聞くところでは実にインドネシアらしいというか、まだ発展途上な部分も見られるところみたい。マレーシアも今回はこれまで行ったことのない地方都市にも行く予定。クアラルンプールやシンガポールといった先進都市とは違う光景も、また刺激になりそうだ。

少し前にも書いたように、英語の聞き取りには恥ずかしながら相当難がある僕である。
・英語なしで開く?世界の扉 - 新潟シモフルのおんぼろビルに暮らす
http://yaplog.jp/furumachi/archive/1631

今回も「キリンタワー」に匹敵する珍道中になるのか? 本当はもう少しスムーズに旅したいところなんだけど、言葉の多様性はなかなか身につかない。子どもたちにはせめていい反面教師となるよう、珍道中をしてきたいところ。とほほ。

限定復活「名画座ライフ」

上映が終わると場内は拍手に包まれた。二十数年前、映画館だった頃の場所の記憶を思い出させるように。

古町7のイベントスペース「田から屋」は、かつて「ライフ」という映画館だった場所。1985年に閉館し客席などは取り払われているが、天井が高く吹き抜けになっているところなど、映画館だった頃の痕跡が今も残っている。ここで今日、映画『東京物語』などが上映された。

東京物語』は言わずと知れた小津安二郎監督の不朽の名作なのだが、かつて映画館だった空間を使って(映写機ではなくプロジェクターだけど)スクリーン投影で観られる機会もなかなかないだろう。1953年製作というから、今からちょうど60年前の作品だ。

前半部分では、当時の暮らしぶりがリアルに描かれているのが興味深かった。扇風機はあるけどエアコンは当然まだないから、夏は窓も引き戸も開け放して暮らしている。服装は、まだ和服と洋服が半々くらい。東京と尾道はSLの夜行列車に乗って十数時間…などなど。この60年で暮らし方が大きく変わったのを感じる。

日本が先進国へ仲間入りしたのは、いつなのだろうと考える。東京五輪の頃になるのかな。1953年は先進国を目指し高度成長をかけ上がろうとした頃か。今のマレーシアはちょうどこの頃の感覚に近いのかもしれない。もっとも今のマレーシアにはインターネットもスマートフォンもあって、当時の日本とはかなり違うけど。

そして急展開を迎える後半部分。淡々としながらも心に染み入るようなラストシーンに、場内拍手。主催の方も涙ながらに「両親に連れられ映画を観て、帰りにラーメンを食べて帰ったのを思い出した」と語ってて、思わずじんわり。僕自身まわりの人に対して生きているうちにいろいろちゃんとしようと思いましたよ、はい。

やはり名作と言われるものはちゃんと観ておくべき、と思った田から屋の映画上映会。今後も隔月1日に開催していきたいとのこと。期待したい。

鳥居のある屋上ビアガーデン

furumachi2013-07-12

ここ最近「古町 ビアガーデン」で検索して、このブログに来てくれる人が多いみたい。では期待に応えて行ってみますか!

今年の夏は、古町8の大竹座ビル屋上にビアガーデンが登場している。その名も「BEER GARDEN HOPS」。我が家からも毎晩ちょうちんの明かりが見える。大竹座ビルにはよく入るけど、屋上はどんな雰囲気なのか、気になっていたんだよねー。
・BEER GARDEN HOPS / ハッピーパス
http://www.happy-pass.com/shop_676.html

エレベーターに乗り、押したことのない「R」のボタンを押す。着くとそこは、開放的な風景の広がる別世界。吹き抜ける風が心地いい。ビアガーデンのど真ん中に鎮座するのは、鳥居と祠。いかにも昭和のビルという感じで面白い。そして店員さんは、なんとバドガールルック。おー、いいね!

4000円コースはサラダ、焼肉、 野菜プレート、唐揚げ、焼きそば、かき氷に、生ビールなどの飲み物が120分飲み放題。フローズンタイプも選べるビールは、もちろんバドガールが持ってきてくれる。フローズンビールは初めて飲んだけど、シャーベットみたいにシャリシャリしているんだね。夏ならでは、って感じ。

それにしてもこの屋上、ちゃんとエレベーターが停まったり、トイレがあったりするところを見ると、もともとかつてはビアガーデンがあったのかもしれない。映画館にボーリングにビアガーデン。ホント、娯楽の殿堂だったんだなぁ。

平成の世に久々に復活?した大竹座ビルのビアガーデン。9月中旬までやっているそうで、もう何回か来てしまいそうな予感がする。…あ、でもバドガール目当てじゃないんだからねっ。

やっぱり古町から直行したい

賛否いろいろ、というより反対意見の方が多いように思う新潟市のBRTと連接バス導入計画。でも昨日バスでビッグスワンへ行って改めて思った。古町から駅南方面へ乗り換えなしで一気に行けるなら、BRTも連接バスも大賛成だ。

ここ何週間か市報では、BRTと連接バス導入について連載されている。今週号が9回目らしいけど、まだ今ひとつイメージできないなぁというのが正直なところ。
・新たなバス交通 どう変わる?どう変える? - 市報にいがた 平成25年7月7日 2419号
http://www.city.niigata.lg.jp/shisei/koho/kohoshi/shiho/backnumber/h25/shiho130707/1_02.html

今のところ導入が計画されている新潟駅から古町を通って青山へ至る路線って、そもそも現状のバスでも十分便利なんだよね。だから、便利なバスからわざわざ乗り換えないといけないの?となる。

一方、駅南方面。昨日は古町からバスに乗って新潟駅まで行き、万代口から南口へ歩いて、南口からビッグスワン行きのバスに乗った。乗り換えとバス待ちで30分近くかかったこともあって、行きは90分、帰りも70分ほどかかった。行きは渋滞していたことを差し引いても、距離の割にはかかるなぁと思ってしまう。

週末のレジャーならまだいいけど、日常の通勤で利用している人にとってこの時間ロスは大きい。新潟駅周辺の線路が万里の長城のように思えてくる。高架工事が完成しないと無理なのは百も承知だけど、将来はつながって便利になりますよ、くらいのことは言ってもいい。今必要なのは、すいすい動けるイメージだと思う。

例えば青山から出たBRTが、古町・新潟駅を通って、そのまま駅南方面へ直結したら。遠かった駅南方面が近くなるだけでなく、弁天IC辺りに大きな駐車場を作って、パーク&ライドだって可能になるかもしれない。さらに専用レーンなら渋滞していてもスムーズに運行できる。この路線ならBRTのメリットが生かせそうだ。

サッカーの試合のある夜は人出も少なくて、と古町の飲食店店主さんは言う。駅で分断されるのは古町の賑わいにも影響する。古町から直行の乗り合いバスを出そうかという話も以前はあったらしいけど、ここはガラパゴスニッポン、簡単にはいかないらしい。だからこそバス会社さんには期待したいところなんだけどなぁ。

ジャイキリ的な奇跡の逆転劇

furumachi2013-07-06

バスで向かう間もかなり本降りだったんだけど、ビッグスワンに着いたら雨はやんで、スタンドの向こうにはこの燃え上がるような夕陽。これは何か起こるんじゃない?と予感しても不思議じゃないよね。

今日は朝から雨降りで、正直どうしようかなぁと思っていた。でも長男が雨でもいいから行きたいと言うから一緒に行ってきた、ビッグスワンアルビレックス新潟×柏レイソル戦。いい試合だったなぁ。ロスタイムに決まった見事な逆転弾。こんな劇的な試合が観られるなんて。雨でも行こうと言った長男に感謝したい。

・2013 J1 第14節 新潟 vs 柏 - J's GOAL
http://www.jsgoal.jp/result/2013/0706/20130100010720130706_detail.html

でも正直言うと、最後の同点&逆転ゴールは生で観ていなかったんだ…。柏の2点目が入った時点で客席を立って、スタンド裏を歩いている時に大歓声が聞こえて、慌てて大型ビジョンの見えるところまで行ってゴールシーンを確認。帰りのバスに乗ろうとしたところでまたまた大歓声が聞こえて、え?逆転!マジ!?って。

もう何やってるんだろう。よく言うよね、最後の笛が鳴るまであきらめてはいけないって。今日の試合は、週刊モーニングに連載中のマンガ『ジャイアントキリング』とのコラボ試合だったんだけど、マンガの題材になりそうな展開だった。「最後の笛まであきらめるな」、いかにもセリフで出てきそう。実感しました、はい。

惜しいなぁと思ったのは、入場者数が2万6千人ちょっとだったこと。雨が降っていたのが影響したとは思うけど…。こんなに劇的な試合、ぜひ4万人の大観衆で共有したかったなぁ。

英語なしで開く?世界の扉

「英語ができなくたって、世界の扉を開いてやる!」と強がってはみるけれど、英語ができる方がたしかに世界は近くなるよなぁ、と最新の「assh」を見ながらため息。

・assh269号特集●英語が開く世界の扉
http://www.assh.ne.jp/backnumber/?a=detail&n=269&f=special01

英語に限らず(おそらく日本語も)聞き取り能力に難があるのは、以前から自覚がある。大学では、英語聞き取りの授業も第二外国語の中国語も単位がなかなか取れず、結局まるまる4年フルに受けて、最後は温情で単位をもらったようなものだった。

今も毎朝通勤時にスマホのアプリ「Tunein Radio」で、シンガポールのニュース専門FM局93.8Liveを聴いているのだけど、まぁ見事にさっぱり分からない。今朝は教育の話題、昨日はインターネットビジネスの話をしていたのは分かる。でも結論は何だったのかが結局分からない。毎朝、悶々としながら出社している。

・938LIVE on xinmsn entertainment
http://entertainment.xin.msn.com/en/radio/938live/

それでも海外に家族で旅行に出かけて何とかなっているんだから…と言いたいところだけど、シンガポールからインドネシアビンタン島へ行った時の、ホテルでの「キリンタワー」体験には自分でも笑ってしまう。恥をしのんでYouTubeの映像を公開してしまおう。1分40秒頃から。

・エレファントタオルとキリンタワー? - YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=mL6NE0NB46c&feature=youtube_gdata_player

インドネシア人の英語だからきっと訛っていたんだよ…と言い訳したいけど、「キリン」って日本語だよね?って話。言うなら「Giraffe Tower」だろう。ちなみに正解は「Clean Towelはシャワールームにあるよ」と言っていたのだ。家族揃って「キリンタワーってどれだろうねー」と言ってた。こんな珍道中を繰り返している。

せめてもう少しスムーズに旅行したいなぁ。それとも自分で聞き取るのはあきらめて、子どもたちの柔軟な?脳みそに英語を叩き込んで、通訳してもらおうかな。

旅する本屋さんに会ってきた

furumachi2013-07-01

そう!このワゴンだ、金曜日に萬代橋のたもとで見かけたのは。その時は仕事先に向かってて時間がなくて帰り道に寄ってみようと思ったんだけど、帰る時にはすでにいなくて、本当に「旅する本屋さん」なんだなぁと思ったんだった。

そんな「放浪書房」さんと再び出会う機会を作ってくれたのは、新発田の古本屋さん、いと本さん。放浪書房さんが新潟に来ていると聞くとすぐ会いに行って、トークイベントをやることにしてしまうのだから、彼女の行動力は本当にすごい。というわけで、内野のツルハシブックスで行われたトークイベントに行ってきた。

7年前から全国で本を売りながら旅をしている放浪さんことトミーこと…本名はいいかな(FACEBOOKに載ってるけど)。旅する本屋を始めたきっかけや、こういう生活を7年も続ける(金銭的な)コツ、野宿での甘い?思い出などなど興味深い話と、トミーのノリのいいしゃべりに、会場は爆笑に次ぐ爆笑。面白かったー。

全国を旅してきた放浪さんだけど、新潟の印象は非常によかったみたい。金曜日は万代シテイで開始1時間あたりの歴代瞬間最高売上を記録し、さらに日曜日に出店した秣川岸通りのBlueCafe前ではその記録を塗り替え、『なんなんだ新潟!? 皆、変なものが大好きなんですか? 旅や本が好きなんですか? 』って。

放浪書房http://horoshobo.com/?page_id=98

「新潟でこんないい思いをしてしまうと、後がつらくなるかも」とさえ言う放浪さん。売上だけでなく、いろんな出会いが楽しく、びっくりする偶然の連続だったそうで、このトークイベントもそんな偶然の生んだ奇跡だと思う。よく分からないけど、旅人を温かく迎える港町の気質がこんなところにもあるのかもしれない。

いっそ萬代橋たもとの広場は、旅人が屋台なり路上ライブなり大道芸なり、自由にパフォーマンスのできる特区にすればいいのに。でも現実は放浪書房さんも、出店して1時間ほどで公的権力に撤去を命じられたらしい。旅する本屋さんだからいなくなったんじゃなかったんだ…。全然温かく迎えてないじゃない。残念だなぁ。